個人の未処分利益の処分方法

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個人の未処分利益の処分方法

1.未処分利益100万円を元入金に振り替える

伝票日付を翌期期首の日付にします(新年度の最初の日)


・貸方(右)計上する元入金はプラス100万円の意味になります。

2.未処分利益▲70万円を元入金に振り替える

伝票日付を翌期期首の日付にします(新年度の最初の日)


・借方(左)計上する元入金はマイナス70万円の意味になります

「元入金」

「元入金」は、法人で言えば「資本金」にあたる科目で、内容的には事業用資産を手に入れるための資金調達

を事業主自身が資金投入した部分といえます。元入金は未処分利益勘定を消込むとき(翌期の期首)の相手科目

ですから収益が出れば増え、欠損がでれば逆に減少します。

「店主貸」、「店主借」

店主借、店主貸の両科目は貸借対照表に含まれる科目で、共に事業の損益計算には関係ない収入や支出を仕訳

する目的で使用されます。またこれらの科目は貸借対照表の科目であるだけに、放置すると残高が何時までも

残ってしまいます。前記「未処分利益」と同じように元入金と相殺しておく必要があります。

店主貸は事業主が、事業と関係ない個人的目的の支出を事業用の資金で賄ったときに計上されるものです。

例:自分の昼食代5,000円を事業用の現金から支出したとき


店主借は不足した事業用のの資金を事業主が個人の財布から補充したときなどに計上されます。

例:事業用の現金として、個人の自手持ちから100,000円入金した


例:翌期々首に、店主借 2,458,700円 店主貸 3,097,800円を元入金と相殺する仕訳を例示します。